小惑星が地球直撃の軌道に乗った。この危機を回避しようと人類は英知を結集し、各国が小惑星の軌道を逸らせるべく核ミサイルを発射した。しかし、地球上に保有されている総てのミサイルを撃ち込んでも、小惑星の軌道は変わらなかった。人類は打つ手を失って仕舞ったのである。
ところが、非核三原則により保有しているはずのない核ミサイルを、何故か日本の防衛軍が一発だけ隠し持っていたのだ。人類の存亡を賭け、防衛軍は緻密な計算の元、某地点から発射すれば小惑星の軌道修正が可能だと算出した。そして、その某地点が意外や意外、密かに同棲生活を送っているアベックの住むアパートだったのだ。
何も知らない二人の前に現れた国防軍は、部屋を明け渡せと迫る。更には驚愕の条件が……

これは面白おかしい不条理劇です。